実践事例

小学校4年 図画工作児童1人1台の活用 1人1台 × SKYMENU Cloud

[シンプルプレゼン]で伝えよう、
ビー玉の大冒険!

題材名:コロコロころガーレ!

久保田 智子教諭

神戸市立若草小学校
兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科研究生

本時のねらい

本題材は、ビー玉が転がり落ちる仕組みに関心をもち、材料の性質や飾りを考えながら、楽しい転がり方を工夫して迷路をつくることが目標である。ビー玉がスタート地点からゴールにたどり着くまでの様子を、順を追って写真やコメントと共に[シンプルプレゼン]に残すことで、学びのまとめを行う。また、後日行うプレゼンテーションへの準備を行うことで、自分や友達のよさ・工夫した点を確かめ合い、見方や感じ方を広げられると考えた。

授業の実際

児童は、学びの過程でも毎時間、主体的に作品の写真を残してきた。本時では、それらや完成した作品の写真を組み合わせて[シンプルプレゼン]を作った。[シンプルプレゼン]が「→」で進んでいく横並びのスライドスタイルや、文字数や写真枚数に制限があることで、児童は、様々な工夫を的確な言葉で解説し、まるでお話を作るかのように楽しく取り組むことができた。写真つきなので全体のふり返りにもなった。後日、発表者(児童)の[シンプルプレゼン]を、各自の端末へは[画面提示]で、全体には電子黒板で投影しプレゼンテーションを行った。尚、プレゼンテーションは、個別最適な方法で、児童全員が年間に1回は必ず行えるように少しずつ継続している。

SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)

1様々な場面を写真撮影

シンプルプレゼン、カメラ

▲ ビー玉がゴールするまでの過程を場面ごとに撮影

まず児童に、毎時間主体的に撮影させておいた製作途中の写真と、完成した作品を見比べさせた。それは、本時までに様々な工夫をし続けてきたことを思い起こさせ、自分の学びに誇りを持てたらという願いからだった。軌跡が可視化され、とてもわかりやすかったようだ。次に、ビー玉がスタート地点からゴールするまでの過程を場面ごとに様々な角度から撮影させ、[シンプルプレゼン]を完成させた。これまで撮りためた写真を活かすのか、完成した作品の写真をもとに新たな[シンプルプレゼン]を作成するのかは、児童に委ねた。場面ごとの撮影は、各自が工夫した見どころを紹介することにつながっていった。友達と協力して撮影したり、ビー玉が転がる様子を動画で残したりする児童もいた。

2ビー玉が転がるストーリーは、工夫の証

シンプルプレゼン、カメラ

▲ ビー玉が転がる様子の軌跡を[シンプルプレゼン]で紹介した。想いを凝縮させながらストーリー仕立てのスライドで作品を表現する児童もいた

児童は、学びの過程で感じてきたことだけではなく、[シンプルプレゼン]でのスライド作りの際、ビー玉が転がる様子を、ストーリー仕立てで紹介していた。単なる説明コメントに終始することなく、「ビー玉の冒険のお話だよ!」と友達に紹介しながら、楽しそうに取り組んでいた。それは、製作時に時には思うように表せず、苦心していたこの児童が、毎時間、自分や材料と向き合いながら、様々な仕組みや飾りを工夫してやり遂げた証だった。また、[シンプルプレゼン]に文字数の制限があるからこそ、言葉を選び、想いを凝縮させて表現することができた。

どの児童も、子供らしい素敵なコメントを残していた。端末の中でも、新たな作品が誕生した瞬間だった。

3[シンプルプレゼン]で、伝え合おう!

シンプルプレゼン、画面提示

▲ [シンプルプレゼン]を画面提示して、プレゼンテーションの練習を行った

これまでも、[シンプルプレゼン]、時には[発表ノート]で、互いに紹介し合う機会を随時設けてきた。本時のまとめとして、後日行うプレゼンテーションの準備を行った。近くの友達と、完成した作品や[シンプルプレゼン]を見合って紹介した。

コロナ禍で作成時とプレゼンテーションの日に時間差が生じたが、児童は、つい最近製作したかのように伝え合うことが出来た。それは「みんなのすてきな学習の様子を、時間を見つけて、少しずつ紹介していこう!」と告げていたこと、児童が、大好きな図工の時間での学びを伝えたい、知りたいと強く思っているからだと感じる。

また、[画面提示]機能で、児童の端末で友達の[シンプルプレゼン]が確認できるようになった。広い図工室では、電子黒板が見づらいことも多い。今では、画像やコメントを自分の端末でも鮮明に観ることができ、学びを深めるための必須の機能であると思う。

こんな場面で使える!実践を振り返って

本実践は、1人1台端末が導入されてまだ間もない頃だった。しかし、[シンプルプレゼン]の使い方を自前の説明用パワーポイントを使って、同一歩調で一斉に伝えた後は、児童は操作に手間取ることなく、簡単に取り組むことができた。図工で最も大切な「表す、つくる、見合う」などの時間を確保するためにも、とても大事な点である。加えて、[シンプルプレゼン]には写真枚数や文字数に制限できる機能が備わっている。図工の毎時間の学びの記録を、短時間かつ効果的に残すことができると実感している。別の題材では、導入時に[シンプルプレゼン]で作成した日々の学びの過程を互いに確認させることにより、児童の製作意欲を維持し、さらなるやる気アップにもつながった。

[発表ノート]か[シンプルプレゼン]か、どちらを活用するかは、題材のねらいや学びの出口を考えて使い分けを行う。しかし、どの機能を使うかということさえ、児童みずからが決めていく雰囲気が、すでに授業で生まれている。

[シンプルプレゼン]は、小学校だけでなく、中学校での美術・技術・家庭科などで学びの過程を記録する機能としても、とても効果的だと考える。

(2021年6月実施 / 2022年11月掲載)

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