実践事例

小学校2年 算数児童1人1台の活用 1人1台 × SKYMENU Cloud

低学年算数科におけるICTの活用

単元名:「三角形と四角形」

小原 竣教諭

東京都東大和市立第十小学校

本時のねらい

  • 四角形を分割し、三角形や四角形を作る。
  • 2つの三角形、2つの四角形、三角形と四角形が作れるときの決まりに気付く。

授業の実際

[発表ノート]機能を活用し、画面上に直線を引いて、四角形を分割する学習を行った。[発表ノート]の画面を見せながら、[発表ノート]に書いた意見を基に、グループで交流した。その後、どのように線を引き、四角形を分割したかを発表した。その後、黒板に掲示した図形を使って、児童の考えを基に「三角形と三角形」「四角形と四角形」「三角形と四角形」「三角形と五角形」に分かれることを共通理解した。「同じように、1本の直線を引いたのに、分かれる形に違いがあるのはなぜだろう。」という問いから、線の引き方に注目し、「頂点から頂点」「辺から辺(四角形と四角形は向かい合う辺・三角形と五角形の場合は、隣り合う辺)」「頂点から辺」という線の引き方に違いがあることに気付き、まとめ、適応問題と授業を進めた。適応問題は、ワークシートに自身の定規を使って直線を引かせた。

SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)

11本の直線を引き、四角形を2つに分割する

ペン

[ペン]機能(直線)を用いて、四角形を分割した。どこに線を引いたのか明確になるように、色を赤に変更し、太さを太くした。児童にとっては、思うように線が引けない場合でも、すぐにやり直しがきくため、様々な線の引き方を試すことができた。キーボードを取り外し、全員が手で直感的に線を引くことができたので、線が引きにくいことはなかった。

2資料置き場にスタンプの設定

資料置き場

四角形を分割したときに、できる形をあらかじめ資料置き場に入れておき、児童には、できた形のところにスタンプとして活用させた。(五角形は未習であるため、あらかじめの提示は避け、自由線で書き込ませるようにした。)できた形を、自由線や文字入力で書き込ませるよりも、作業量が少なくなるので、ユニバーサルデザインの視点で分かりやすかった。スタンプの消去も簡単に行えるため、間違いの訂正が素早く行える点で効果的であった。

こんな場面でも使える!実践を振り返って

本来であれば、定規を使って直線を引き、四角形を分割する内容を今回はタブレットを活用して、分割した。定規を使用していた場合、5分の作業時間の中で直線を引き、さらに分かれた形が何であるかを書き込む作業を行えば、多くとも8パターン程度と考える。しかし、タブレットを活用することで、作業が得意な児童は12パターン、苦手な児童でも4パターン以上考えることができ、その後のグループ交流で自分の意見を友達に伝えることができた。やり直しや作業が簡略化される点において、本時の授業の一助となった。

(2021年11月掲載)

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