実践事例

小学校5年 家庭科児童1人1台の活用 1人1台 × SKYMENU Cloud

買い物名人になろう

単元名:持続可能な暮らしへ 物やお金の使い方

中井 智大教諭

岐阜県美濃加茂市立伊深小学校

本時のねらい

家族で食べるおかしを選ぶ活動を通して、購入しようとする物の品質や価格などの情報の効果的な活用に気づき、目的に合った物の選び方、買い方を具体的に考えたり自分なりに工夫したりすることができる。

授業の実際

最初に「買い物名人」になるために、以下5つのポイント(商品を選ぶときの視点)を確認した。「①目的」「②買う物の情報を集める」「③よく確かめて選ぶ」「④買う・支払う」「⑤振り返る」である。本時の課題は「家族で食べるおかしを選ぶときには、どんなことを考えたらよいかを考えよう」に設定。あらかじめ10個のおかしの商品情報を示した[発表ノート]を提示し、児童らはその情報をもとに家族みんなが喜んで食べることができるおかしを選んだ。児童らは買う物の情報を得ることで、根拠を持って商品を選ぶことができるようになった。

SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)

1買い物の条件を確認し、追究する

画面一覧、発表ノート、資料置き場

▲ [資料置き場]のおかしの画像を使って考えを表現

前時までに学習した商品を選ぶときの視点「量」「値段」「品質」「好み」と、買い物名人のポイントを確認。その後、買い物の条件として「①予算 1,000円以内」「②家族の団らんの時間に家族で食べるおかしを選ぶ」「③おかしの情報表にある10個のおかしから選ぶ」の3点を挙げた。10個のおかしの画像は[資料置き場]に置いてあるため、児童は選んだおかしの画像を[発表ノート]に貼っていった。

2グループで交流する

発表ノート、画面一覧

▲ グループで交流後にまとめ直した[発表ノート]

児童らは情報をもとに、考えを[発表ノート]に書いていき、その様子を[画面一覧]で確認した。自分の考えを書くのに止まっている児童をすぐに見つけることができ、その児童に積極的に声かけをすることができた。その後、まずはグループで交流し、自分の選んだ視点と比べながら仲間の発言を聞くように伝えた。仲間の発言から気づいた視点や理由、より自信をもてた自分の視点や理由をさらに[発表ノート]に追記していった。

3見直し、振り返る

発表ノート

▲ 児童が[発表ノート]に入力した振り返りの内容

最後にクラス全体で交流し、仲間の意見を聞いた後に、再度自分の選んだおかしを振り返った。児童たちは「値段だけでなく、Aさんの意見の考えから家族の健康のことも考えて品質にも着目しました」など、仲間の意見を自分の考えと結びつけて「これから自分に取り入れたいこと」や「改めて大切だと思ったこと」を[発表ノート]にまとめてもらった。

こんな場面で使える!実践を振り返って

本時、児童たちには、場面ごとに[発表ノート]に自分の考えを書いてもらった。最初は「選んだおかしとそのおかしを選んだ理由」、次に「仲間の意見を聞いて気づいたこと」、最後に「自分の選んだおかしに対しての振り返り」である。児童自身が、自分がどのように考えが変わっていったのか把握できるというよさがあった。また、授業前に作成した[発表ノート]のテンプレートに児童たちが書いてくれるので、「どこに何の意見・考えが書かれているのか」が集めたときにわかりやすい。確認がしやすく、助かっている。

(2022年3月掲載)

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