実践事例

小学校6年 外国語児童1人1台の活用 1人1台 × SKYMENU Cloud

外国語科におけるSKYMENU Cloudの活用法

単元名:Unit 3 Let’s go to Italy.

草野 万葉教諭

仙台市立錦ケ丘小学校

▲ 今まで紙面で書かせていた毎時間の振り返りを、『SKYMENU Cloud』上で書かせ、提出させている。Chromebook1台で[配付]、[回収]、[添削]、[返却]ができるため、専科の添削の時間も大幅に削減できるようになった

本時のねらい

行ってみたいおすすめの国や地域と、その理由について、短い話を聞いてその概要が分かったり、伝え合ったり、話したりすることができる。

授業の実際

自分がおすすめしたい国や地域を紹介する場面である。前時までで、おすすめしたい国や地域の見られるものや食べられるものの写真などを[シンプルプレゼン]機能でまとめている。イラストや発表だけだとうまく伝わらないことが多いが、実際の写真を活用することで、聞いている側も聞きやすくなる。また、発表の様子を[発表ノート]機能で撮影し、振り返りとともに提出させることで、1単位時間で発表を終わらせ、専科が後日評価した。友達に対して発表している様子は教師に対して発表している様子と違ってくる。また、聞いている児童がどんな反応をしたのかも確認することができた。

SKYMENU Cloud活用のポイント (効果と児童生徒の反応)

1おすすめの国や地域を紹介するプレゼンを作る

シンプルプレゼン

自分がおすすめしたい国や地域についての紹介を[シンプルプレゼン]機能でまとめた。その国や地域で見られるものと食べられるものを紹介するために、英語で紹介しただけでは伝わりにくいものを、補助資料として写真を使うことで分かりやすくなった。児童の中には、おすすめしたい国や地域の旗を使ったり、世界地図を使って場所を示したり、そこはどんな場所なのかをイラストで示したりと、工夫してプレゼンを作成していた。[シンプルプレゼン]機能は、文字数制限や枚数制限があるため、文字を入れさせるよりも、補助資料を示しながら話したり、聞いたりすることをさせたいと思い、今回使用した。文字を入れないことや1ページに1枚の写真とすることで、プレゼン作成の時間を短縮することができ、プレゼンのせりふの練習時間の確保につながった。さらに、発表時には、聞いている児童が発表をした児童のプレゼンを指差しながら感想や質問を伝えることができ、児童同士でのやり取りにつなげることができた。

2毎時間の振り返りシートとしての活用

発表ノート

今まで紙面で書かせていた毎時間の振り返りを、『SKYMENU Cloud』上で書かせ、提出させている。Chromebook1台で[配付]、[回収]、[添削]、[返却]ができるため、専科の添削の時間も大幅に削減できるようになった。また、児童に返却後も、教師の手元に振り返りシートが残ったり、児童が返却された後に紛失したりすることもなくなった。

3プレゼンの様子を動画で撮影する

発表ノート

②の振り返りシートの2ページ目に動画を撮影させて提出させた。児童で3~4人のグループを作り、発表する人、発表を聞いて質問や感想を伝える人、撮影する人に役割分担をし、発表をさせた。専科が一人で1単位時間に全員の発表を見取ることは難しいため、児童の発表ややり取りの様子を[動画撮影]機能で撮影させた。その後、発表の様子や、聞いている人が発表の内容に合わせて質問や感想を伝えているかなどを、専科が動画を見て評価をした。

こんな場面でも使える!実践を振り返って

今回、本単元で『SKYMENU Cloud』を使い、授業をしてみて、児童側にとっても使いやすいツールであるし、教師側にとっても扱いやすいツールであったと思った。児童は、自分が伝えたいことを外国語(英語)でプレゼンをしても、友達に伝わらないことがある。特に本単元は、いろいろな国や地域の紹介であったため、観光名所や特産物などを英語にすると日本語と全く異なり、言っていることが分からなくなる。しかし、[シンプルプレゼン]機能を使い、発表の補助資料として提示することで、写真を見ながら聞くことができ、分かりやすいものになった。また、発表した友達に質問や感想を伝えるときに、写真を指差しながら伝えることができていた。
教師側としては、まず専科として6年生5クラスの授業を担当していて、190名分の児童の振り返りシートやワークシートを配付、回収、添削、返却をすることが、『SKYMENU Cloud』の導入前はかなり大変であった。それを『SKYMENU Cloud』を活用することにより、1台端末を持ち運ぶだけで、全てを管理することができるようになった。また紙ベースだと、児童に返却するともう一度回収しなければチェックすることはできないが、『SKYMENU Cloud』では、児童に返却したあとも確認することができるため、評価がしやすくなった。さらに、動画を撮影したり、プレゼンを作らせたりすることで、児童の工夫が授業後にも何度も確認することができ、1学期末の評価につなげることができた。

(2021年11月掲載)

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