まず、瀬戸副校長に、「対話する子どもをめざして」という研究テーマについてお話を伺った。
「もともと、『対話』という言葉は、本校では30年以上前からテーマにしていたキーワードです。はじめに『対話的思考』の研究に取り組み、その次に『追究を楽しむ』をテーマに、子ども同士のかかわりを大切にする研究に取り組みました。平成15年度より、この2つの研究テーマをまとめていこうということで、『対話する子どもをめざして』というテーマを設定し研究を進めています。」今年度は、『対話する子どもが育つ教育課程をつくる』ことを副題として、授業研究に取り組まれている。
「授業での対話には、子どもたち自身が、やってみたい、おもしろいという意識を持つことがすごく大事です。その上で、お互いに考えを出し合いながら学びあっていく。だから、教師には教材や学習環境の作り方が非常に問われます。本校では、子どもたちが身を乗り出すような『わくわくする授業』を実践することに取り組んでおり、韓国、中国、ロシアの学校との授業交流や、IT活用の推進などを行っています。」
ITの活用については、瀬戸副校長が赴任された平成15年当時は、校内のコンピュータは、機種が古く、ウイルス対策も行われていない状況で、ほとんど使えない状態だったといわれる。そこで、学校予算をやりくりして、15年12月から3月にかけて新しいシステムの整備に取り組まれる。整備にあたっては、富山大学人間発達科学部講師の高橋純先生の指導を受けられる。
従来型の整備では、現場の先生方から、まず要望をお聞きして、必要なソフトウェアの整備を優先するケースが多いようだが、高橋先生は、先進地域の事例や企業のノウハウを活用しながら、先生方、子どもたちが安心してコンピュータを利用できる環境づくりに力を注がれたという。
「今までは、トラブルが心配で、ほとんど使われなかったコンピュータが、整備後は、先生方、子どもたちがどんどん使うようになりました。『SKYMENU Pro』の導入効果もあり、コンピュータの使い勝手がすごく良くなったと思います。子どもたちも休み時間にコンピュータに触れている場面が多くなりました。整備をして良かったなと思っています」と瀬戸副校長。IT活用の足下をしっかりするには、安心感の確保が必要だと実感されるとともに、先生方が校務や授業でITを使い始め、こういう使い方もできるのかと新たに気づかれることもあるようだ。
また一方では、コンピュータ偏重の学習活動にならないように配慮も行われている。
「小学校の段階では、子どもたちに2次的な情報を与えることより、もっともっと具体物にぶつかっていってほしいと思っています。そういう経験があって、はじめてITを使った情報にも対応できるようになると考えています。そのあたりのバランスをしっかりとることが大事です」という瀬戸副校長は、平成18年3月に、調べ学習がより効果的に行えるよう、図書室とコンピュータ室の壁を取り除き、自由に行き来して学習が行える環境整備を行われた。
「調べ学習という観点でいうと、図書主任と情報主任がバラバラの考えで学校の運営にかかわってくるのではなくて、情報に対する一体活用を考えていけるような形にしたい。また、子どもたちが、まず図書で調べ、そこに情報がないものはネットで調べる形にしたいと考えました。子どもたちがネットで調べるだけではなく、それを記録し、まとめるスペースも必要です。そこで、図書室とコンピュータ室の壁を取り除き、図書室のスペースがフレキシブルに使えるように整備しました。本や辞書をめくって調べるということは大切です。そこにある情報はオーソライズされた情報ですので、ネット上の情報よりもはるかに確実な情報が探せます」と整備の目的を話された。

今年度は、文部科学省が進めている「地上デジタルテレビ放送の教育活用促進事業」の指定を受け、ネット上に公開されているディジタルコンテンツを使った授業も積極的に行っていくといわれる。 「指定校になったことで、放送局から教材提供などを受けることもできます。本校の授業が変わるきっかけになればと期待している」といわれる。
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